こんにちは、スタイリストの吉川です。
靴のロールスロイスって聞いたことありますか?
ジョン・ロブ、ベルルッティ、オールデンなど
世界には様々な高級靴が存在しています。
そうした数あるブランド靴を含めた中でも、
冒頭の呼び名がついているのが
「ハインリッヒ・ディンケラッカー」
なのです。(ハインリッヒ・ディンケルアッカーと訳されている場合もあります。)
年間8000足しか作れないワケ
1897年の創業以来、「マイスター」の称号を持つ職人が
300近い工程を手仕事で作り上げるため限られた数しか作れません。
ドイツで生まれたこの靴はドイツでは最高に
履き心地の良い靴と言われています。
元々は足の弱い方でも履けるようにと、
堅牢性に加えて、クッション性を兼ね備えています。
モデルも78種類と豊富で、130年の歴史は伊達じゃありませんね。
こだわりの伝わる重厚感

(写真:交流のあるチェントトレンタ加藤氏の足元を撮影)
スタイリストの私としては実際の使用感が大切なところ。
足元に適度なボリュームも出してくれるので、
存在感がありながらコーディネートを綺麗にまとめてくれます。
ダブルソール、トリプルソールという
ミッドソールと呼ばれる革底を通常より
2倍、3倍と厚みを持つため堅牢性が高いです。
丈夫さが増す分、地面からの突き上げが
初めはダイレクトにくるので人によっては我慢が必要。
それでも慣れてくると、クッション性も優れているため
デザイン・質ともに長く愛用できる靴です。
クラシコなスタイルとも好相性なので、
20代後半で手に入れたとして味が出てきて
30代で味わい深く履けるようになってくる。
そんなワインのように熟成させる楽しみのある
ハインリッヒ・ディンケラッカー。
是非、いつか履いてみて欲しい靴であります。
手にした方は、ぜひ大切に大切に使ってくださいね。