こんにちは、スタイリストの吉川です。

ジャケットも素材が変わることによって、表情や風合いも変化します。

やはりメジャーな素材といえばウールですが今日は中でも珍しいウサギについて見ていきます。

「アンゴラ」はウサギの毛です

このモフモフした白いのがアンゴラウサギです。

愛嬌がありますね。

トルコのアンゴラ地方が原産で、フランスで毛皮用に品種改良されたウサギです。

その後、更にペット用としてもイギリスで改良されたようです。

毛の長さは10センチほどあり、カシミアとほぼ同じ細さで柔らかさを持っています。

アンゴラの素材特性

①光沢があり、淡い色の染色が美しく出る
②毛の中心に空洞があるため、保温性に優れ軽い
③表面にスケール(ウロコ状の組織)が無いため滑らか
④静電気が起きやすい

大きくはこういった特徴を持っています。

 

前述のようにカシミヤのような細さを持つため、柔らかく滑らかで高級感を出してくれます。

 

空洞があることによって保温性と吸湿性に優れ、シルクのような滑らかさを併せ持つためアンダーウェアとしても重宝されています。

写真のように白く美しい原毛をもつため、染色性にすぐれ淡い色にも綺麗に染まります。

現在では世界の総生産量の95%を中国が占めており、その毛の刈り方が物議をかもしましたが正しく管理されれば素晴らしい素材と言えるでしょう。

まとめ

①肌触りがよい分、ハードな連続着用は避ける
②静電気防止スプレーを上手く使う
③柔らかく繊細なので、着用後はブラッシングをする

こちらのポイントを押さえて、
ぜひ今までにない質感のジャケットを楽しんでみて下さい。