皆さんこんにちは。
スタイリストの菊地です。
本日は洋服の裏地についてお伝えしていきます。
洋服の裏側に付いている裏地。
何気なく疑問を持つこともなく洋服を着ている方も多いかと思います。
そもそも裏地って何の意味があるのか、必要があるのか。
本日はそんな裏地の効果や働きについてお伝えしていきたいと思います。
裏地をつける目的
①表地にハリを与え、シルエットを安定させたり、裏地にシワがよりにくくする。
②吸湿性が悪い表地に代わって吸湿性をもたせたり、薄い表地の保温性を高める。
③滑りを良くして肌触りを良くしたり、静電気の発生を防ぎ、着脱しやすいようにする。
④表地が透けるのを防いだり、逆に裏地を透けさせてデザイン効果を高めることも出来る。
高級オートクチュールの服に使われる裏地はシルクです。
柔らかくドレープ性があるため、表地に影響せず変なシワが浮きません。
また湿気もよく吸収し、体になじみやすく、すべりも良いため最高の裏地素材と言えます。
しかしシルクは摩擦に弱く、擦り切れやすいので、ごく限られた服にしか使用されません。
一般的に使われる裏地素材は、キュプラや制電ポリエステルです。
この二種類なら商品の扱い方にほとんど制限がありません。
反対に裏地素材に使うのを避けた方がよいものもあります。
①静電気が発生しやすい素材
②肌に刺激を与える素材
③表地とのすべりが悪い素材
④表地に裏地のシワが響く素材
⑤表地の色に影響を与えるようなカラーのもの
上記に該当するものは自分にも洋服にも悪い影響を与えてしまうので避けた方がよいと言われています。
いかがでしたでしょうか?
実は着ている自分の為にも、洋服の為にも裏地は重要なものだったのです。
全体的な使い心地や機能性を調整するための不可欠な役割を裏地が担っています。
本日はそんな影の立役者「裏地」についてでした。
本日のブログは以上になります。
次回も楽しみにしていてください。
ではまた!!