こんにちは、ファッションスタイリストジャパンの吉川です。

人間も出身地が違えば、文化や習慣が異なるためそれが人格形成にも大きな影響を及ぼすと言われています。

同じ様に、スーツもどの国や地域で発展したのかによってスタイルが異なってくるのです。

今日はアメリカのスーツについて見ていきましょう!

①おおらかに包み込むボックスシルエット

まず、ジャケットがボックスシルエットであること。
ここに特徴があります。

肩、バスト、腰周りへと至るラインの横幅はほぼ均一となっているため直線的です。

ダーツと呼ばれる縫い消した絞りが入らないものも多く、腰周りの絞りも強くはありません。

アメリカは人種のるつぼと言われる程の多民族国家です。

様々な体型の国民を包み込むためにも、ゆったりとしたシルエットになるのが自然だったのでしょう。

大量生産・大量消費により経済発展が急速に進んだアメリカでは早く着たい、早く提供したいという需給関係があった際にメリハリの少ないボックスシルエットが作りやすかったことも一因です。

砂袋のようであることから別名「サックスーツ」とも言われています。

②肩の上がっていないナチュラルショルダー

イギリスの肩がグッと上がるデザインと比べて、自然な肩のラインに合わせて作られています。

その名の通りナチュラルショルダーと呼ばれ、ソフトな雰囲気を演出しています。

まとめ

圧倒的な経済成長とそれに伴う発展において、どの国にもなかった「ビジネス戦略の一部としての服」という概念が発達していきました。

どんなスーツを着るかによって、立場や職種を示すという関係性が濃いのもアメリカスーツスタイルの特徴と言えます。

自分の体型に合う際にはこのスタイルを選んでみるのもビジネスで有効かもしれませんね。