こんにちは、スタイリストの吉川です。
ファッションで気を使うところはたくさんあります。
ジャケット、パンツ、シャツ、靴、ベルトなどなど・・・
こだわりたいもの、好きなもの。
考え始めると色々なところが気になります。
そんな中で見落としがちなのが足元の靴下。
一番手を抜きがちなアイテムと言われています。
今日は靴下コーディネートの基本について考えてみましょう。
靴下にもTPOがある
靴下にも色々な長さ、色があります。
そしてそれに応じた※TPO(時と場所と場合)があります。
※これはVAN創始者の石津謙介氏の発案された
Time【時間】、 Place【場所】、 Occasion【場合】
の頭文字をとった和製英語です。
大きく分けると場面は3つ
1・ビジネス
2・カジュアル
3・フォーマル
まずはビジネスシーンにおける靴下の基本から。
ビジネスの場合はスーツに合わせることが多くなります。
そこで気をつけたいのが靴下の長さと色です。
クラシックなスーツスタイルではホーズを選ぶ
男性のクラシックなスーツスタイルには伝統と歴史があります。
西洋の女性に足元でもっとも忌み嫌われるNG。
それは乗り物や椅子に座った時にズボンの間からスネやスネ毛が見えてしまうことです。
これを防ぐためにはホーズと呼ばれるヒザ下までを覆ってくれる長いタイプの靴下が最適です。
エレガントなスーツスタイルでは首と手以外は隠すのが基本。
そのためにはズボンと靴の間を隙間なく繋ぐホーズが必要なのです。
ホーズの語源はオランダ語の「ホース」に由来していて、靴下の筒型が水をまくホースに似ていたからと言われています。
日本のスーツ専門店では短いソックスが多く販売されていて、なかなか見かけないかもしれませんが靴下専門店では扱いがあるので是非一度探して身につけてみてください。
また、靴の色と靴下の関係は密接です。
スーツスタイルに合わせる靴では黒と焦茶が基本の色。
それに合わせる靴下を選ぶ時には2色に絞ってしまいましょう。
・黒と濃紺
黒靴には黒無地、茶靴には黒無地か濃紺。
この2色があればスーツスタイルにおける靴下は全てカバーできます。
色をできるだけ抑えてシンプルにすること。
それがかえって全体のバランスを綺麗に引き立てます。
足元をしっかりと引き立てる長さ、色の靴下を選んで明日から粋なスーツスタイルを実践してみましょう!
次回続編では、柄物靴下の上手な使い方をお伝えします。
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