こんにちは。
ファッションスタイリストジャパンの吉川です。

日に日に気温が低下しているように感じますが、寒いと言えば、私7年前に群馬で仕事をしていたことがあります。

『赤城おろし』という山から吹く風が、強く冷たく吹き付け自転車やノボリなどがバタバタとなぎ倒されていたのが印象的です。

山間部もそうですが、海沿いも寒さが厳しそうです。
冷たい海風が体温を奪いますが、船など海の上では尚更でしょう。

そこで活躍するコートとして生まれたのが今や定番となった使い勝手が抜群で、人気の高いPコートです。

Pコートはどうやって生まれたのか?

19世紀イギリスで海軍の軍服として用いられ、漁師さんの間でも愛用されていた正に海の男のコートです。

オランダ語でラシャ(紡毛という柔らかく起毛した厚手素材の織物)のコートを意味するPij Jekkerが語源とされています。

特徴は幅広衿のリーファーカラーとイカリをあしらったボタン、手を温めるため縦に切り込み状に入っているマフ・ポケットです。

船の甲板など強風で厳しい環境下でも耐えられるように、風向きに合わせて前側を左右どちらにも変えられる造りになっています。

チェスターコートやステンカラーに比べて丈が短く、上記2つのコートよりもカジュアルな印象になります。

どんなスタイルでも合わせやすいので、幅広い年齢層から高い人気を得ています。

大人っぽくPコートを着こなすコツとは?

最も注意しなくてはいけない着こなしのポイントはなんと言っても着丈の長さ!!
これに尽きます。

学生っぽく見えてしまうか、大人っぽく着こなせるか。
ここが大切な分かれ道になります。

ジャケットやシャツのスソが出てしまうような短い着丈のものは避けましょう。

欧米人と比べ童顔な日本人の場合、かなり幼い印象になってしまいます。

また、ビジネスユースの場合はジャケットが隠れるのが必須条件です。

普段着としても使えて、やや着丈が短い分自転車通勤などにも向いているので重宝するコートの一つです。

コートのバリエーションとして、Pコートを手持ちのワードローブに加え上手に着こなしてみてくださいね。