こんにちは、ファッションスタイリストジャパンの吉川です。
日本の一般家庭やお店には必ずと言っていいほど靴ベラが置いてあります。
小さい頃から玄関を出入りしているうちに、ものごころついた時には玄関にあることに気付くという方も多いでしょう。
靴ベらには靴を履きやすくするため補助する他に、実はもうひとつ大切な役割があります。
靴のかかと部分、表革(アッパー)と裏地(ライニング)の間には月型芯と呼ばれる芯地が、かかとを包み込むように入っています。
月型芯は足をしっかりと固定して、靴の形を保つ上でとても重要な働きをしてくれるものです。
ここが踏みつけられてしまうと型が崩れてしまい、履き心地が悪くなる上に他の部分の傷みを加速させます。
結果、靴全体の寿命が縮んでしまいます。
これを防ぐことが靴ベラのもっとも重要な役割なのです。
この月型芯を無くし、柔軟性のある革でこれを解消した靴もありますが、それ以外の芯が入っている靴は、かかとを踏まないこと。
これが長持ちさせるためのポイントです。
つい、かかとを踏んで履いてしまった経験はありませんか?
靴べらが見当たらないとつい、無理をして履こうとかかとを踏んでしまいがちになります。
用意されている時にはできるだけ靴べらを使い、カバンの中にも携帯用を用意できるとベストです。
携帯用の靴ベラは出し入れが便利なケース付きのものや、カバンに付けておけるキーホルダー式のものが便利です。
飲み会の席で靴を脱ぐお店などでは、出る時に混雑してそのまま爪先で引っかけて出ている人も多く見かけます。
そんな時でもスマートに靴を綺麗に履いて、困っている人に「どうぞ使って」とサッと気遣える。
こうした姿こそ、本当にカッコいい日常の振る舞いではないでしょうか?
まとめ
- 靴ベらは靴の型崩れを防ぐために有効
- 靴もはきやすくなる
- 携帯用の靴ベラを持っておくと玄関先でもスマート
皆さんも靴ベラを常に携帯しているダンディな男として、気遣いのある一声をかけてみてくださいね。
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