こんにちは!ファッションスタイリストジャパンの島野です。
今日は普段私達が着ている洋服の歴史を紐解いてみたいと思います。
20年代、30年代のファッション
【大量生産とファッションの既製服化】
20世紀初頭、大量生産時代の幕開けを迎えます。
ファッション業界もやや遅れて、20年代に既製服化への動きが始まります。
理由としては直線的なシルエット、ファッションのシンプル化です。
流行の構造がシンプルになったことから、当時の既製服の技術でも、そのスタイルを真似ることができるようになりました。
また、サイズの標準化が進んだ点、体系のカテゴライズが進んだことも要因となりました。
(今でいうS.M.Lといったものになります。)
【ファッションのシンプル化】
女性の社会進出、働く女性が急増し、「動きやすい」服といった機能的な特徴も必然的に求められるようになります。
パリではギャルソンヌ・ルックと呼ばれる、
知的、行動的、洗練されたモダンガールを指すスタイルも流行します。
40年代のファッション
【アメリカンスタイル】
30年代後半から40年代にかけて、忘れてはならないのがアメリカファッションの登場です。
アメリカは徐々に自国のファッション、アメリカンスタイルを意識するようになります。
この時代に活躍したクレア・マッカーデルが打ち出していたスタイルはスポーツウェアをベースにしたシンプルで、性能性の高いファッションです。
【ディオールのニュールック~戦後、パリのファッション】
1947年春夏コレクションでクリスチャン・ディオールが独立後初めてのコレクションとして発表した新しいシルエットは、世界的なセンセーションを巻き起こしました。
それは「ニュールック」と呼ばれるものです。
有機的な曲線の表現は「オーガニックモダニズム」と表現されました。
これはそれまでの直線的なフォルムとは異なるもので、ファッションのみならず、40年代後半から50年代にかけてインテリアなどの工芸品、芸術作品など様々な分野でも見られた特徴でした。
次回は50年代の歴史を紐解いていきたいと思います。
お楽しみに!