こんにちはスタイリストの吉川です。

私のスタイリングにも欠かせない、定番アイテムのデニムパンツ。

今回はデニム生産に関わる方の思いや空気を肌で感じるため、日本が誇るデニムの産地、岡山県の児島へと足を運びました。

まるごとデニムの町・児島

国産ジーンズ発祥の地、岡山県・児島。
東京から新幹線とマリンライナーを乗り継ぎ3時間。

駅に到着するとコインロッカーや改札の扉、外を歩くと街全体がまるごとデニム。

『児島ジーンズストリート』

デニムメーカーさんの直営店やデニム地を使った小物店が集まっています。

ストリートの頭上にはデニムも吊るされています。

桃太郎ジーンズの桃太郎君とスタイリスト菊地のツーショット記念撮影。

地域が一丸となってデニムを盛り上げている感じがしました。
瀬戸内海の風が気持ちよく、とてものどかな街です。

いざ!デニムの加工場さんへ

今回は縫い上がったデニムにそれぞれ個性を出す加工場さんへお邪魔してきました。

皆さん担当の仕事を集中してやっておられました。
真夏の暑い時期には、作業場は40℃を超えるそうです。

まずは染色について説明を受けます。

パソコンを使って様々な色を混ぜて、どのように生地を染めるか、希望通りに染まるかを研究するそうです。

Tシャツやパンツなど生地によって染まり方が変わるため、何通りも試験をしたデータが2年分も棚にびっしりと保管されていました。

それだけでもすごい量なのですが、更に以前の分は2階の倉庫に大量に保管されているとのこと。

一体どれだけの仕事をされてきたのか。
その熱意と探究心に脱帽です。

 

様々な薬品類。

 

染色サンプルを少量で行うための専用設備。
1点物の染めなどもこちらで行うそうです。

 

実際に染まったビーカーの生地。

この染色のお話だけでも相当に奥が深く素材が綿なのか麻なのか、化学繊維なのか。

そこに加えて素材が同じものだったとしても、原反という50メートル毎にロールされている単位のロールが違えば染まり方も変わるとのこと。

 

う~ん、難しい。。。

この最後の微妙な違いやズレを埋めるのは、人の感覚なのだそうです。

 

『いつか将棋のようにコンピューターや人工知能に抜かれる日が来るのかもしれないけど、今は人間の方が優れているんです!!』

という言葉に、プロフェッショナルな職人さんの魂と仕事に対する誇りを感じました。

こうした作り手の思いをコーディネート共にクライアントの方へ届け、繋げる仕事を担うスタイリングをしっかりしていこう!

と、改めて身の引き締まる思いでした。

本日はこの辺で。続きはまた次回に書きます!