こんにちは。スタイリストの吉川です。
「ズボンのスソはシングルにしますか?ダブルにしますか?」
スーツやパンツを購入した時に、店員さんに一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
「 一体どちらがいいんですか?」と、よく御相談を受けることがあります。
そこで今日はズバリ裾の基準をお伝えいたします。
由来とメリットを知っているとスマートな受け答えが可能になります。
・シングル裾について
まずはシングル。
折り返さずに真っすぐスソが縫われている状態です。
こちらはフォーマルな場面に向きます。
冠婚葬祭はまずシングルでいきましょう。
ですから、礼服など格式の高い場で使う可能性のあるスーツはシングルで直しておくと、どこへ行っても大丈夫です。
・ダブル裾について
続いてダブルについてです。
折り返しをつけてスソが縫われている状態です。
こちらはビジネスなど、活動的な場面に向きます。
スソを折り返すことにより、重みが出てピンと綺麗なラインが生まれます。
なぜダブルの裾が生まれたのでしょうか?
一説にはアメリカの結婚式に招かれたイギリス貴族が雨のため、濡れないようパンツのスソを折り返して歩いたところ、それを見た別の出席者が「あの方がされているのだから、これは新しいオシャレに違いない!!」といって真似をする人が増えて広まったという説があります。
まとめ
諸説ありますが、屋外での機能性から生まれたスタイルという点では共通です。
室内では雨や泥などで汚れる心配が最初からありません。
従って、式典などフォーマルなものは室内で行うためシングルというわけです。
ビジネスではダブルでもシングルでもOK!
お好みで選んでみてください。
スペアパンツ付きのスーツなら1本ずつ裾の仕上げをシングル、ダブルに変えてみるのもありですね。
上手く使い分けて、どちらも楽しめる大人の男でいきましょう。
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