こんにちは、スタイリストの吉川です。
植物や動物など自然の中でも、人が作り出した美術・芸術の中でも
美しいと感じやすいという比率があると言われています。
これが「黄金比」と呼ばれるものです。
数字上では、「1:1.618」
となり、この比率に人は魅力を感じると言われています。
レオナルド・ダヴィンチのモナリザ
ギリシャのパルテノン神殿 【たて×横】
ミロのヴィーナス
など、多くの芸術作品に使用されている比率です。
黄金比を発見したのはエウドクソスという紀元前の人物で、後世にて彫刻家であるペイディアスという人物 がパルテノン神殿建設時に採用したと伝えられています。
19世紀にごろになると、人類が美しいと感じる比率ということが知れ渡り、「黄金比」と呼ばれるようになっていきました。
日本でも金閣寺をはじめとした建築物に用いられ時代、国境を越え人々を魅了している比率です。
Vゾーンの黄金比率
芸術にも黄金比があるように、スーツを着用した時の黄金比というのも、
ひとつの基準として存在しています。
必ずこうしなければならないという、堅いルールではなく
上手くいきやすい指標なので知っておいて損はありません。
スーツを着た時にシャツ、ネクタイで作られる胸元を
Vゾーンと表現しますが、
- スーツのラペル幅
- シャツの衿幅
- ネクタイの横幅
この3つがイコールに近い程、綺麗にまとまりやすいと言われています。
スーツのラペル幅の測り方
ラペル幅は上衿と下衿をつなぐように斜めに走っているゴージラインという線を測っても正確な数値が出ません。
衿の折り返し部分に対して、直角にメジャーや定規を当てて測ります。
この写真ですとラペル幅は8センチということになります。
シャツの衿幅の測り方
シャツの衿が合わさる部分から、衿先までの長さを測ります。
写真ですとシャツの衿幅は8.2センチになります。
ネクタイ幅の測り方
ネクタイの大剣という一番幅の広い部分を測ります。
写真ですとネクタイの大剣幅は8センチになります。
上記3つのスーツ、シャツ、ネクタイの組み合わせですと、すべてがほぼ8センチで統一されます。
つまりバランスのとれたVゾーンに仕上がるということです!
何処か1カ所だけでも細すぎたり、太すぎたりするとアンバランスになり均整がとれなくなります。
まずは基本を忠実に再現できるようにして、そこから応用していけるように挑戦してみてください。