ファッションスタイリストジャパンの斉藤です。
本日は前回につづて、ジャケパンスタイルについてです。
皆さんは、抜け感という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
抜け感!?てなんだ・・・
と思っている方々もいると思います。
私の思う抜け感とは!言葉で表現するならば、
柔らかさ、軽快さ、遊び心、隙、といった言葉です。
ただ、言葉を聞いてもイメージが湧かない、そんな方が一人でもいるのであれば、お伝えしていきたいと思っています。
「抜け感」とは、とても曖昧の表現な為、これが正しい!間違いだ!という白黒つけられるものではありません。
感のいい方であれば、言葉の雰囲気や、ニュアンスを感じとっていただけると思います。
そうでない方にとっては、どう表現していいか解らない、そんな気持ちが正直なところではないでしょうか?
人によって捉え方が違う、人によって表現が違うのが「抜け感」なのかもしれません。
今日は、「大人の身だしなみを軸に」したカンタンに取り入れられる「抜け感」の秘訣をお伝え致します。
ジャケパンスタイルの抜け感は!カジュアルな要素をどう使用するか。
カンタンに取り入れる1つ目は、上の写真のように、上半身と下半身を分けてコーディネートすることです。
見ていただくと分かる通り、上半身と下半身が相反する着こなしになっています。
上半身だけみると、スーツスタイル!
下半身だけみると、デニムにスニーカーとカジュアルスタイルを取り入れるているのがわかります。
続いて、もう1枚の写真はセットアップスーツに、足元のみをスニーカーでカジュアルな要素にし抜け感を出しています。
足元だけを、カジュアルな要素にするだけでも「抜け感」をだすことが可能になります。
清潔感、季節感のある色や柄を使用し、軽快さ、柔らかさ、遊び心を取り入れる!!
こちらの上の写真はホワイトジャケットをベースにしています。
カジュアル要素が強いチェック柄シャツ、デニムシャツや、Vネックのカットソーをコーディネートするだけでも、「抜け感」を演出することが可能になります。
足元にはレザーシューズ、スニーカー、ドライビングシューズやデッキシューズなど多様に組み合わせることが可能となります。
昨今、白のパンツを履く方の多さを、皆さんも感じているのではないでしょうか。
トレンドや流行と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、背景や時代の流れとして「抜け感」の要素である爽やかさや軽快さなどのかしこまらずに、親しみ安い装いを皆が求めているのではないでしょうか。
ぜひ、白のジャケットにも挑戦していただきたいですね。
まとめ
『抜け感』とは、テーラードジャケットやレザーシューズといった、フォーマルの男らしさや誠実さを残しつつ。
カジュアル要素である、したしみやすさや、肩肘張らない自然体な雰囲気を醸し出し、そんな両極端が組み合わさったコーディネートなのです。
今回は、あくまでも「大人の身だしなみを軸に」!をコンセプトにしてみました。
色の組み合わせ、使用する素材によっても『抜け感』を演出することが可能となります。
そちらについては、次回の『抜け感』後編でお届けしたいと思います。