こんにちは、ファッションスタイリストジャパンの吉川です。
スーツやシャツに合わせるネクタイを選ぶ際にはコーディネート全体のバランスを崩すものでないかが大切です。
そのためには長さや幅に注意することを前回お話しました。
【ネクタイ選びの長さや幅についてのコツ①はコチラ】
今日はネクタイの良し悪しとなる基準と、素材についてお話したいと思います。
1.ネクタイの良し悪しを見極める
ネクタイを選ぶ際には、その品質が確かなものかを見極めることも重要です。
いかにして良し悪しを見分ければよいでしょうか?
1-①.ネクタイを軽く握ってみる
1-②.ネクタイを手のひらで上からぶら下げて振ってみる
まずはネクタイの大剣(太い部分)を軽く握ってみましょう。
この時にシワの戻りを確かめてください。
良いものほど素材自体の復元力が高いためシワになりにくく、シワの戻りが早いと言われています。
次にネクタイを手のひらでぶら下げて振ってみましょう。
良いものはねじれが生じにくく、ほぼねじれない状態をキープします。
これは製造過程がしっかりしていて、素材自体の密度も高いため。
安価なネクタイでは逆にねじれが生じて、戻りにくくなります。
2.ネクタイの素材を選ぶ
ネクタイに使われている素材は主に下記になります。
・シルク(絹)
・リネン(麻)
・ウール(羊毛)
・コットン(綿)
・ポリエステル
中でも最も王道と言えるのがシルク(絹)のネクタイです。
もともと自然な品のある光沢があり、手触りもよいので結ぶのにも楽です。
用途としても幅広く、普段のビジネスシーンからフォーマルなパーティーシーンまで活躍します。
発色が美しいので胸元を美しく彩ってくれるのも特徴です。
リネン(麻)は清涼感を出すのに向きます。
シワにはなりやすいものの吸湿性・速乾性が高く春夏に向きます。
コットン(綿)もさっぱりとして光沢がなく、春夏向きでマットな質感で落ち着きのある雰囲気を醸し出します。
ウール(羊毛)は秋冬の季節感を出すのにぴったりです。
もともとスーツに使われているように復元力に優れています。
ポリエステルはシワにはなりにくいのですが一度シワになると取れづらく、安価なネクタイに使われていることが多いので長く使うことを前提にするなら、まず避けた方が望ましいです。
最初は王道のシルクを中心に取り揃えながら、春夏にリネン・コットン、秋冬にウールがミックスされたものを取り入れましょう。
ネクタイの素材を使い分けることで、季節感を豊かに表現することができます。
素材の良し悪しを見極めて、それぞれの特性を活かした選択をする。
これがしっかりできれば、ネクタイを一段おしゃれに着こなすことができるようになります。
是非、ネクタイを購入する際の参考にして頂けたら幸いです。
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