こんにちは、スタイリストの吉川浩太郎です。
今まで依頼を受ける際に、『ファッションを変えたい』という方から『でも、もう少しやせたいんです』というご相談を頻繁にお受けしてきました。
その後、実際にダイエットに成功した方もたくさん目の当たりにして「やせることができたのは何故なのか?」と考えるようになりました。
この6年間、クライアント様とのコーディネートを通じて気が付いた、『やせること』に成功した方の共通点についてスタイリストの視点からお話ししてみたいと思います。
成功者の共通点
ダイエットに成功した人の共通点が
「やせてから服装を変えた」のではなく「まず服装を変えた」
ということでした。
私の経験からですと、服を変えることでやせるということがあると思っています。
服装を変えてみるということは、勇気が要ることです。
そしてそれ以上に、今までの食生活を変える。
今まで以上に運動をする。
これらの習慣に恒常性を持たせることは大変なことです。
人間の身体にはホメオスタシス=恒常性という生物として自分を一定の状態に保とうとする性質があります。
例えば、ダイエットにおいてある種の飢餓状態(摂取カロリーが基礎代謝より少ない状態)になると、基礎代謝を抑えて、餓死から逃れようとする防衛反応が起こります。
これを「ホメオスタシス効果」といいます。
ダイエットを始めてしばらくは順調に減少していくものの、基礎代謝が抑えられている停滞期に通常の生活に戻してしまいそこでリバウンドが起きてしまう。
ホメオスタシス効果は生命維持には欠かせないもので、遭難した人が何日も生き延びたというような例では正にこれが発揮されていると言われています。
やせることに成功した方にはどのような違いがあったのか?
それは、この停滞期に不安や苦痛と思わずに楽しく続けられたか否かという点です。
出来なかったことを可能にするために
今までしていなかったことを実行するには強い意志が必要です。
英会話も水泳もゴルフもそうですが、意識して取り組むことが前提なのでやせるために必要な習慣も、繰り返し反復するには難易度が高いです。
新しい習慣をなるべく意識せずに自然と行える状態になること、つまり変化に慣れている状態を作り出すことが成功のカギとなります。
この新たな習慣を自然と繰り返せる環境・意識作りに「まず服装を変えること」が非常に役立つのです。
まだ慣れない新しい服装を毎日着てみることは、今までの自分の状態から変化することです。
服は意識しなくても毎日着用しなければ外に出ることはできません。
結果、あまり無理をすることなく続けることができるため新たな習慣を反復することが自ずと身についてくると思います。
これがやせるために変化させた運動や食生活の習慣化にも効果を発揮しているのではと考えています。
また、ファッションを変えてみた時、
「もっとスマートになれたら、もっと似合うかも!」
というモチベーションUPの効果も行動を後押ししているでしょう。
勿論、ファッションだけでやせるとは言いませんが、効果を高める要素として重要な役割を占めているのではないでしょうか?
やせることだけに限らず、何か新しいことを始める時にはファッションも一緒に変えてみると効果が上がると思います。
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