皆さんこんにちは!
ファッションスタイリストジャパンの菊地です。
本日も有益な情報をお伝えしていきます。
本日の内容は靴でよくおこしてしまうトラブル、その中でも「起毛素材の雨じみ」が発生してしまった時の対処法についてお伝えしていきます。
<対処法>
①しみにブラシをかけていく
→スエードのしみは、まずブラシで落としていくのが基本となります。
金ブラシやゴムブラシといったスエード用のブラシを使って、しみの部分をこすり、表面を削ることでしみを除去していきます。
ブラッシングの強さとしては、消しゴムをかけるくらいの強さが基準となります。
これでしみが落ちた場合は④へ。
②紙やすりでこすって落とす
→ブラッシングでも落ちない場合は、紙やすりを使っていきます。
おすすめは280番手のやすりです。
しみの部分を中心に紙やすりを使って表面を削り落としていきます。
あまり強くかけると革が薄くなってしまうので、力は入れすぎないように注意しましょう。
これでしみが落ちた場合は④へ。
③しみを濡らしてぼかしていく
→それでも落ちない場合は水分でしみをゆるめていきます。
ぬるま湯で濡らして軽く絞った雑巾でしみのある部分の革を湿らせていきます。
そして、しみをゆるめながら散らすようにしてぼかしていきます。
そのあとは風通しの良い場所でしっかり乾燥させていきます。
(このとき型崩れが起きないように必ずシューツリーを入れましょう)
④スエード用スプレーをかけていく
→③で濡らした場合は完全に乾いてからスエード用のスプレーをかけて革に栄養を与えていきます。
この時スエード用のスプレーは靴の色に合わせた色つきスプレーを使いましょう。
ない場合は無色のものでもかまいません。
最後に馬毛のブラシを使って毛並みを整えて完了です。
いかがでしたでしょうか?
もともと起毛が水をはじいてくれるので、雨には強いと言われていますがそれでも濡らして放置し続ければ雨じみは出来てしまいます。
そうならないために日頃から防水スプレーをかけておくなどの事前にできる手入れをしておきましょう。
それでも突然の雨で濡れてしまうこともあるでしょう。
その際はまずはシューキーパーを入れ、靴の形を整えます。
もしシューキーパーがなければ、ティッシュで包んだ新聞紙でも代用できます。その後風通しのいい日陰でしっかり乾燥させましょう。
本日のブログは以上になります。
次回も楽しみにしていてください。
ではまた!!
弊社ではファッションコンサルティングを行っております。
気になる方はこちらからどうぞ。