こんにちは、最近、映画『キングスマン』を見てきたファッションスタイリストジャパンの吉川です。

前回はアメリカのスーツの特徴を見てきましたが今回はスーツ発祥の地と言われる、イギリスのスーツについて見ていきましょう!

(当記事を書こうと思ったのには、前出映画の影響を思い切り受けています。)

①肩パッドのしっかり入った堂々としたショルダーライン

まず、ジャケットのショルダーラインが直線的で、堂々とした男らしいイメージを与えてくれます。

アメリカの肩がナチュラルに下がっていくデザインと比べて、グッと肩のラインが上がるように作られているのが特徴。

袖山を盛り上げた、構築的なデザインに対して使用される生地もハリコシのあるしっかりしたものが使われています。

これには1年を通して曇りが多く湿度も高いというイギリスの気候も大きく関係しています。

そうした気候でもすぐにヨレヨレにならないように耐久性を考えているためでもあるのです。

②鋭くシェイプされたウエストライン

肩、バスト、腰周りへと至るラインは鋭い角度で絞り込まれています。

ウエストを細く絞り込むことによって、立体感が生まれるので、バストラインのたくましさが強調されます。

伝統を重んじ、勤勉性が高いと言われるイギリスの国民性がスーツのシルエットや素材にも反映されていると言われています。

ビジネスにおける鎧として、堂々とした姿や雰囲気で相手との仕事に臨むという気持ちの現れかもしれません。

まとめ

耐久性のあるしっかりした質感、伝統的なネイビーやグレーを主とした色の生地を使いシャープでありながら、堂々としたシルエットに仕上げる。

質実剛健という言葉がぴったりな、シャープさ・真面目さが同居した感覚を身に纏いたいときはイギリスのスタイルが良いかもしれませんね。