皆さんこんにちは!
スタイリストの菊地です。
本日は発熱繊維についてお話をしていきます。
よく秋冬シーズンの寒い時期の洋服に
「発熱繊維使用で暖かい!!」
とPRしているなど寒い時期にはよく目にする方も多いかと思います。
しかし実際にどんな原理で発熱しているかを知っている人は少ないでしょう。
本日はそんな方のためにどのような原理で発熱するのかを解説していきます。
それでは本日も行きましょう!!
・発熱繊維とは
自分で発熱する繊維のことを発熱繊維と言います。
そもそも発熱するメカニズムにはいろいろとあります。
代表的なものは、太陽の熱や体温を利用して発熱や着用したときに出る湿気によっての発熱です。
太陽の熱や体温を利用して発熱する繊維は、熱が加わると遠赤外線を放射するセラミックスが繊維の中に練り込まれているため、太陽や体温でさらに温かくなるといった原理です。
一方、現在もっともよく使われていて大手量販店でも販売されている発熱素材のTシャツは、着用時の湿気によって発熱する繊維で作られています。
さてこちらはどのような原理で発熱するのでしょうか?
前述した発熱素材を使ったTシャツの組成表示を見てみるとアクリル、ポリエステル、レーヨン、ポリウレタンと記載されていました。
実はウールも自ら発熱する繊維の一つです。
では自ら発熱する素材に共通する特徴は何でしょうか?
それは吸湿性の高い素材だということです。
このTシャツに使われているアクリルとポリエステルは、繊維の形を変えて吸水、吸湿性を向上させた新合繊です。
レーヨンももともと吸水、吸湿性が高い素材です。
ウールも吸湿性の高い素材です。
つまり吸湿性が高い素材が、自ら発熱する機能を持つのです。
ではなぜ吸湿性が高い素材は発熱するのでしょうか。
それは「吸湿熱」といわれる現象が起こるからです。
気になるところではあると思いますが実際の吸湿熱による発熱の仕組みについては次回お伝えしていきたいと思います。
本日のまとめ
- 熱が加わると遠赤外線を放射するセラミックスが繊維に練り込まれることで温かくなる。
- 自ら発熱する素材に共通する特徴は吸湿性が高い素材である。
次回もお楽しみに!!